ジュエリー選びが楽しくなる!? 宝石用語の解説 〜基礎編〜

      2016/09/21


ジュエリーを買うとき、石のカットや色味など…色々な説明を受けたり表記を見たりすると思うのですが、思わず目が点になるような専門用語が出てきたことありませんか?
調べてみてもなんだか難しくてよくわからない、ということが多い専門用語。
もう少し分かりやすければ・・・そんなご希望にお応えして、今回はジュエリーや宝石に関する専門用語についてご解説して参ります。

宝石用語 〜基礎編〜

宝石に関係するもの


インクルージョン

別名『内包物(包有物)』
鉱物や宝石の内部に入っている、液体・固体・気体などの物質を指します。
鑑別においてとても重要なものです。

クラック

原石、またはカット石の内部に生じる”割れ”のことを指します。
結晶が形成された際の衝撃や、温度変化が主な原因と言われています。

コーンフラワーブルー

ブルーサファイアの最高級の色合いの名称。
ユキノシタ科の美しい青い花を咲かす、矢車草(ヤグルマソウ)の色を意味しています。

ピジョンブラッド

『鳩の血』とも呼ばれている、ルビーの最高級品を指す言葉。
深みのある鮮血色からこの名がつけられました。

スクラッチ

宝石の表面に出来るひっかき傷のこと。

ダブレット

表面だけ本物の宝石を使い、中は他の石やガラスなどを二重に人工的に貼り合わせた宝処理石のこと。
中が三重のものはトリプレットといいます。

ルース

別名『裸石』
研磨済みのまだ枠入れされていない状態の宝石のこと。

マスターストーン

色のグレードを比較するために品質基準になる石のこと。

多色性

見る角度によって色味が変わる性質のこと。
例…タンザナイト(角度によってブルーや紫など異なった色に見えます)

屈折率

物質の境目で、方向を変える光線の角度のこと。
宝石には各種類ごとに固有の屈折率を持っています。宝石によって輝きが違うのはこのためなのです。

遊色効果

プレイ・オブ・カラーとも呼ばれます。
オパールの向きを変えた時に色彩が変化する光学現象を指します。

変色効果

自然光の元と、蛍光灯の元では宝石の色味が変わって見えることを言います。
主な例に、アレキサンドライトが挙げられます。

モース硬度

鉱物や宝石の硬度を表す基準。数字で表現されます。
10段階に分けられ、一番硬度が高いのを10とします。(例 ダイヤモンド)
モース硬度は各宝石ごとに変わります。

デ・ビアス社

ダイヤモンドの供給量や価格を決定する、ダイヤモンド・シンジケート。
(※シンジケート…共同販売を行う企業連合、またはその中央機関のことを指します。)

世界中のダイヤモンドの原石の約7割がここに集まります。

宝石に施す処理


エンハンスメント

エメラルドなどをオイルに浸し、内部から表面にかけて出てきたキズの亀裂を落ち着かせる処理を言います。
認可された作業なのでご安心ください。

加熱処理

宝石に熱を加えて、色を変えること。
この処理で天然のサファイアに近い色味になる宝石もあります。(内包物がシルク状ギウダなど)

含浸(がんしん)処理

トルコ石にアクリルなどを浸透させ変色を防ぐ処理のことを言います。

セッティング


ティファニーセッティング

アメリカのティファニー社が開発した、宝石を6本の立爪で固定するセッティング方法

パヴェセッティング

メレダイヤモンドなどの小粒の宝石を台座に隙間なく留めるセッティングのこと。
※メレダイヤモンド…『メレ(melee)』とは宝石の大きさを表し、フランス語で『小粒石』の意味を持ちます。
一般的には0.1ct以下の小さなダイヤを指します。

レール留め

直線・曲線を描く2本の金属の間に、宝石を挟み込むようにセッティングする方法のこと。
間に爪が入らないため、すっきりした印象を与えます。

いかがでしたでしょうか。

これであなたも宝石博士…!?
少しでも専門用語を知っていると、ジュエリーを選ぶ際や見る際に役立ったり、何より選ぶのが楽しくなりそうですね♪

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